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大人になるということは、時間とお金の使い方を自分の責任で決められること

 

毎日がんばっている、優しいママたちへ

 

 

乳児のときは24時間子どもの泣き声に反応し、ミルク、おむつ、寝かしつけ、、、

ママはゆっくりごはんを食べる余裕もない。

まして心ゆくまで眠れる夜もない。

幼児になっても1日中目が離せないし、家事をしようにも手を止められる。

少し大きくなって自我が出てくれば、思い通りにならない子どもの言動にイライラ…

仕事を始めても、保育園からの「熱が出たので迎えにきてください」に葛藤。

 

このイライラは、子どものせいじゃない。

わかっているのに子どもにあたってしまう自分に自己嫌悪、寝顔を見ながら反省の日々…

 

そう、子どもは可愛くていとおしくて、かけがえのない存在。

子どもとふざけて思いっきり笑いあったり、一緒に眠るあたたかさは何事にも変えがたいこと。

 

だけど毎日の子どもとの生活になんの不満もストレスも無くなることはない。

 

だって、まったく思い通りに動いてくれないし、だからと言って子育てをやめるわけにもいかない。

 

 

そんな、優しくて、頑張っているママたちへ。

 

毎日のストレスを考えてばかりでは疲れてしまいます。

もう少し長い目で、子供を見つめてみませんか?

 

 

 

子育ての目的ってなんだろう

 

 

もちろん人によって異なると思います。

あくまでこれは、私の考え方。

 

私は子育ての目的は、「子供を自立させること」だと考えています。

 

そして子供の自立を、「自分で自分の人生を決められること」だと考えています。

 

 

では子供を自立させるために、私たち親に何ができるだろう?

 

これには少し考える時間が必要でした。

 

 

少し前に読んだ、日野原重明先生の、「いのちの授業」という本。

10歳の子供たちに日野原先生が語った言葉、いのちの授業。

 

この中に、こんな一節があります。

「いのちは、時間」と説明されたあとのお言葉です。

 

 

そして、自分たちがいまの2倍の年齢、つまり二十歳になったとき、自分はどんなことに時間を使っているかと考えてみると約束してください。

それは自分のいのちをどのように使うかを考えるということなのです。

二十歳で成人式を迎えるというのは、自分が独りで考えて自分の時間の使い方を決められる大人になるということです。そのことを、自立といいます。 (引用ここまで)

 

 

これを読んだとき、まさにこれだと思いました。

 

そして、もうひとつ、生きていくうえで欠かせない大切なもの。

 

 

それは「お金」です。

 

 

「時間」と「お金」。

子どもを自立させるために親ができることは、「時間」と「お金」の使い方を、自分の責任で決められるようにすることだと考えるようになりました。

 

 

 

「時間」と「お金」の使い方を自分で決められないままだと、どうなるのでしょうか?

 

 

時間とお金。

このふたつの使い方を、自分で決められないままだとどうなるのでしょうか。

 

自分で決められない、主体的に考えられないということは、誰かに決められているということ。

 

つまり、いつも「誰かにやらされている」という意識が働きます。

(イライラの原因のひとつ、「やらされてる感」についての記事はこちら

 

その結果、起こったことに対して人や環境のせいにしがちです。

 

 

「私の時間がなくて、やりたいことをできないのは、育児中だから。」

「夫が家事を手伝ってくれないから。」

「お金が足りないのは、お給料が安いから。」

「同僚ができすぎるから、自分が評価されないんだ。」

「あの人が仕事しないから、私がやらなきゃならなくなったんだ。」

「業界全体が落ち込んでいるから、売り上げが減ったのも仕方ない」

「どうせもう若くないから」

「あの人みたいにはできないから」…

 

 

環境も、人も、自分の力で変えることはできません。

 

変えたいと思うなら、「その状況で自分に何ができるのか」を考えなければならないのです。

 

「個」が大切と言われるこれからの時代こそ、指示や答えをだれかに求めてばかりでは生き抜いていけないのではないでしょうか。

 

 

そして教育も変わりつつあり、「アクティブラーニング」という手法が注目され、学習指導要領にも導入されています。

(参考;文部科学省のHP

 

知識として知っている量を問うのではなく、知っていること、できることをどう使っていくのか。

 

教育現場でも、子どもたちに主体的、能動的な姿勢が求められています。

 

 

時間は有限です。使えるお金も、有限です。

 

これをどのように使うのかを自分で決めることは、まさに、自分がどんな人生を歩むのかを決めることだと思うのです。

 

 

 

毎日の生活でできることは?

 

 

もちろん、小さな子どものうちからそれを完璧にすることはできません。

徐々に、それを子どもに決めさせるように習慣づけるのです。

 

それも難しいことからじゃなく、とにかくなんでも「自分で選んで決める」習慣をつけることから。

 

「なにして遊ぶ?おうち?お外?」

「おやつ何食べる?クッキーとアメとチョコレートがあるよ」

「今日はどのお洋服にする?」

 

子どもにも好みがあり、気分があり、そのときそれを選ぶ「理由」がちゃんとあるのです。

それを、大事にしてあげる。

 

親の価値観や好みに合わなくても、子どもの選択を尊重する。

 

時に、パパやママの選択を否定する結果になることもあるでしょうし、子どもの選択を許せないこともあるでしょう。

 

 

もちろん、危険なことはさせられません。

 

ただ、親が「子どもはこうあるべき」「男の子は普通はこう」「女の子はこう」という価値観は、子どもに通用しないこともたくさんあります。

 

どうしてもゆずれないルールがあるなら、子どもにそれを選択させられない理由を、子供が納得できるように説明するべきなのです。

 

 

 

小さな選択の積み重ねが、子ども自身の判断基準をつくる

 

 

そうして小さな選択を自分でしていくことで、「自分の好きなもの」「優先したいこと」が子ども自身にわかるようになります。

 

それが、自分が「時間」と「お金」を使えるようになったときの、判断基準になるのです。

 

その過程では、大人からすれば失敗もあるだろうし、「だからダメっていったでしょ!」と言いたくなるときもあるでしょう。

 

だけど間違えない子はいないし、失敗と思われることを重ねることが、その子自身の芯を作ることになるのだと思います。

 

 

 

許された経験がほかの誰かを許す心を育てる

 

 

そして、自分の選択を許された経験は、他の誰かの自由な選択を認められる心をつくります。

 

親の価値基準で選択を重ねてきた子は、大きくなっても親の判断を仰ぐし、親の顔色を伺うようになる。

そして、その価値基準から外れた他人を許せなくなる。

 

反対に、自分の選択を任され許されてきた子は、他人がなにを選んでもそれはその人の選択の結果だと認めることができるのです。

 

 

 

時間がかかって当たり前!

 

 

子育ての目的は子どものを自立させること。

 

それは「時間」と「お金」の使い方をを自分で決め、そして自分の人生を自分で決められるようにすること。

 

そう考えると、子どもは親の思い通りにならなくて当然。

 

そして、大人になればみんなそれができているか?と考えれば、そうじゃないことにも気づく。

 

だから、子どもの方が時間がかかって当たり前!

 

子どもに選択肢を与えて、気長に構えてみませんか?

 

 

子どもが思い通りに動いてくれなくてイライラ…と思ったとき。

こんな考え方もあったな、と思い出してもらえたら。

 

 

もしかしたら、ふっと気持ちが軽くなるかもしれません。